引越しを自分たちだけでやるのは可能なのでしょうか?
我が家は今回、かなり大変な思いをして自分たち家族だけで引越しをしました。
この体験から学んだことや、業者を使わずに自分たちだけで引越しができるかの判断基準となるいくつかのポイントをまとめておきますので参考にして下さい。
すごく大変ですが、家族の結束は強くなりますよ。
自分たちだけで引っ越しは可能なのか? 判断基準となるポイントを知っておきましょう
念願のマイホームを手に入れた!
さあ、引っ越しだ!
引っ越し業者に見積もりを取ってみたら意外と高いじゃないか・・・
こんな金額を払うのなら自分たちだけで引っ越しできないのかなぁ・・・
そう考える人も多いと思います。
しかし、引っ越しはかなり大変な作業で、クタクタになってまる1日働いても思ったほど作業は進まないものです。
今回我が家は、引っ越し業者を頼まず自分たちだけでやったのですが、かなり大変な思いをすることになりました。
以前もお話ししましたが、子供のころも含めると僕自身は7回目の引っ越しとなります。
その中でも「自分たち家族だけで引っ越しをする」というのは初めての経験でした。
で・・・
「自分たちだけで引っ越しは可能なのか?」
これに関しての結論は・・・「可能」だと思います。
しかし単純に引っ越しといっても、家族の人数によって荷物の量も違うでしょうし、引っ越し先の新居との距離によっても自分たちだけでできるのかは違ってくるでしょう。
さらに、大型のタンスやピアノなどプロの業者に頼まないと自分たちだけでは輸送不可能な物の有無によっても変わってきます。
「自分たちだけで引っ越しは可能かの判断基準」をまとめておくと、
●荷物の量
まだ子供たちが小学校に上がる前・・・20年前に引っ越した時の我が家の荷物は4tトラックに入りきらないくらいあったので、引っ越し業者の人達も大変そうでしたし、引っ越し後の荷物を整理するのもかなりの時間がかかりました。
この時の引っ越し料金は、かなり安くしてもらって20万円くらいだったと思います。
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我が家は荷物が多すぎるんですね・・・ (^_^;)
今回も大量の荷物には苦労しました。
●今の家と新居との距離
引っ越し業者のトラックだと、1回の輸送で2tや4tもの荷物を運ぶことができます。
しかし、自分たちだけで運ぶ場合そうはいきません。
レンタカーのトラックを借りたとしても「トラックに効率よく荷物を積み込む技術」に大きな差があるため、自力での引っ越しは1回あたりの輸送量が少なくなってしまうんです。
荷崩れもしやすいので、荷物が壊れたり傷ついたりといったトラブルも起きやすいでしょう。
1回で運べる量が少ないということは、何往復もしなければならなくなるということなので、新居との距離が遠いと1日では終わらないということもあるでしょう。
●引っ越しにかける時間
引っ越し業者を頼めば1日で終わるはずの引っ越しも、自分たちだけでやると何日もかかってしまうのは仕方のないこと・・・効率が悪いですからね。
ちなみに、我が家の今回の引っ越しは「荷物の仕分けと荷造りに1週間くらい」「荷物の移動に5日くらい」「不用品の処分に2週間くらい」はかかりました。
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毎回まるまる1日作業できるわけではなく、仕事終わりなどに荷物の整理や移動をするという作業をほぼ毎日繰り返した・・・という感じですので、上記の日数は「まる1日作業したと換算した場合」と解釈してください。
時間があれば旧宅へ行って荷物をまとめたり掃除をしたり・・・この繰り返しでした。
旧宅は一戸建ての賃貸物件でしたので、引っ越し後も1か月は家賃を払って作業をしていたということですね。
引っ越し前に準備をしていた期間も合わせると、2か月くらいは引っ越しの作業をしていたと思います。
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マジで荷物が多すぎるんですよ!
今回の引っ越しでかなり断捨離しましたけどね・・・ (^_^;)
●引っ越しの人手があるのか
人手・・・いわゆる戦力ですね。
我が家は、「自分たち夫婦と息子たち」ですがそれぞれに仕事があるので、スケジュールを合わせるのも難しく「時間を取れる人が可能な時間にやる」という形でした。
大学生の息子が(講義をサボってくれて)大活躍してくれたのは非常に大きな戦力になりましたよ。
アラフィフの僕は体力的にかなりキツかったので、息子がいなければ自分たちだけでの引っ越しは無理だったと思います。
ちなみに、僕が小学生だった頃に父の職場の人たちが20人以上手伝いに来てくれて、業者を頼まずに引っ越しをしたことがありました。
やはり20人以上もの人が手伝いに来てくれるってすごいですよ。
大きな荷物も運べていましたし、引っ越しが終わるのも早かったです。
数の力ってすごいですね。
今回、自分たちだけで引っ越しをやってみて痛感しました・・・ (^_^;)
●危険・怪我・破損などのリスク
これは大きいです。
時間と手間(労力)をかければ、自力での引っ越しは可能だと思います。
しかし、それに伴う怪我や物が壊れてしまうなどのリスクは大きいですよ。
引っ越しは大きな荷物や重い荷物を運搬するわけですから、怪我やトラブルも想定しておかなければなりません。
今回の我が家も、タンスを階段から降ろす時などかなりの緊張感でしたよ。
タンスが落ちて壊れるくらいなら良いですが、運んでいる人が一緒に落ちて怪我をしてしまっては元も子もありませんからね。
今回も、タンスの引き出しが壊れたり小物が割れちゃったりなどはありました。
ケガ人が出なかったのが幸いでしたけどね。
●エアコンや給湯器など移設が必要なものがどれくらいあるのか
新居にはすべて新品を設置します!って場合は楽でいいです。
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お金があるのなら、すべて新品にしてしまうのがいいと思いますよ。
移設すると、それが故障の原因になったり機器の寿命が短くなったりという心配もありますからね。
自分たち素人では移設することができない(してはいけない)ものは、移設費用が掛かります。
事前に業者の見積もりを取って、移設するほうが得なのか新品購入のほうが良いのかも考えておく必要がありますね。
今回の我が家は、エアコンを1台移設しただけでそれ以外はすべて新品を購入しました。
移設すると、
▼外すのに立ち合いが必要
▼設置に立ち合いが必要
▼移設費用が掛かる
▼移設によって機器が傷む可能性がある(寿命が短くなる)
▼新居に合わない(スペックが低いなど)
などのデメリットがあります。
エアコンなどは、使っていた年数によって能力が落ちていることが考えられます。
移設費用をかけて持ってきたけど「涼しくならない」「温まらない」などのパワー不足を感じることも・・・
照明器具にも同じことが言えます。
LEDのシーリングライトも数年使っていると明るさが落ちてくるんですよ。
これ以外にも、給湯器や冷蔵庫なども年数によってパワーが落ちてきますので「まだ使えるから・・・」といって持ってきても「結局すぐに買い替え」という可能性も考えておく必要はありますね。
まあ、お金次第です・・・ (^_^;)
●新居への搬入経路があるのか
タンスなどは家の広さや間取り、階段の幅などによって搬入搬出ができない場合もあります。
玄関から廊下を通して目的の部屋まで搬入できればいいですが、大きさ的に通らないのであれば「クレーンを使って窓から搬入する」ということになります。
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さすがにこれは自力では無理ですよね。
こういった家具がある場合は、その家具の搬入だけを業者に頼むという方法もあります。
一戸建てから一戸建てへの引っ越しではなく、一戸建てからマンションへの引っ越しの場合は「荷物が大きくて(通路が狭くて)クレーンじゃないと入らない!」という可能性も高くなりますので注意が必要ですね。
引っ越し業者を頼まず自分たちだけで引っ越しは可能なのか?の結論
実際に「自分たち(家族)だけの引っ越し」を経験してみての率直な感想は・・・
自分たちだけでも引っ越しは可能だけど、時間も労力も想像以上にかかるよ!
できるのならば(お金を払ってでも)引っ越し業者に頼んだほうが良いと思うよ!
です。
●時間を節約できる
「餅は餅屋」ですよ。
プロは安全に荷物を運ぶノウハウを持っていますし、大手の引っ越し業者は引っ越し技術の訓練もしています。
ちゃんと1日で引っ越しが終わるというのは、非常に大きなメリットです。
新居に住み始めてからも毎日旧宅へ行って荷物の整理というのは精神的にも疲れます。
●体が楽!
梱包から荷物の搬出・搬入まで、すべて自分たちでやるのはかなりの重労働です。
怪我などのリスクもあり、作業は緊張感がありますから疲れますしね。
僕は、膝関節の痛みや肩腰の背中の筋肉痛との闘いでしたよ。
しばらくすると慣れてきますけど(笑)
●怪我・荷物の破損のリスク
大きな荷物や重い荷物は「自分たちで運ぶのは無理だな・・・」って感じながらやっていました。
誰かが怪我をしてしまってはいけませんからね。
荷物の輸送も同様です。
いらない毛布を敷いて傷がつかないように気を付けながら慎重に運転していましたが、それでもレンジ台に傷を作ってしまいました(涙)
その点引っ越し業者は、荷造りや梱包のテクニックも素人とは全然違いますので、荷崩れや破損のリスクも低くなるでしょうし、1回に運べる荷物の量も無駄がないです。
●梱包が楽!
スーツやシャツなどはハンガーに掛けたままで輸送できるコンテナボックスがあったり、皿を1枚1枚新聞紙でくるまなくてもよい専用ケースがあったりと、梱包に関してもプロのアイテムは充実しています。
こういったアイテムを使うと、引っ越し前の荷造り作業の効率がグンとアップしますし、新居での荷物の整理も格段に手間と時間を節約できると思いますよ。
業者によっては梱包用のダンボールをサービスでいくつかもらえる場合もありますので、そのあたりもお得だったりします。
こうして見てみると「自分たちで引越しをするのではなく業者に任せた方がいい」という気がします。
だったら、なぜ我が家は家族だけで引越しをしたのか・・・気になる人も多いかと思います。
引越で大変なのは「新居への荷物の移動」だけではなく「不用になった物の処分」もあるんです。
我が家の場合は不用品の断捨離ができていなかったので、「20年分の荷物の整理と廃棄作業」に時間と労力をかけなければなりませんでした。
「新居への荷物の移動」は引っ越し業者に任せることができます。
しかし、「不用になった物の処分」は、まず必要不用を選別することから始めなければならないので、どうしても自分たちでやらなければならなかったんです。
今回の引越にかかった割合は・・・
●新居への荷物の移動・・・1週間程度
●必要不用の選別と廃棄・・・1か月程度(引越前の選別や荷造りなどの準備も含めると2か月くらい)
という感じでした。
不用品は自治体の焼却施設へ持って行き、重さによって料金を支払い廃棄してもらう方法を採りました。
軽のワンボックスを借りて荷物を満タンに詰め込んで、1回あたり150kg~200kgくらいを持ち込んでいましたが、これを10回以上は繰り返したと思います。
ベッドや布団、机、タンスなどもかなりの量処分しましたから・・・ (^_^;)
大変だったのは、間違いなく「不用品の処分作業」でしたね。
なので、自分たちでやるしかなかったと言った方が正解かもしれません。
業者を使わず自力で引越しをするのは「可能」だと思います。
荷物の量や引越に掛けられる時間と労力などを基準に判断してみてください。
ですが、くれぐれも怪我や事故が起こらないような準備をお忘れなく!
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