マイホームはいらない!と思っている人が感じている「いらない理由」を考えてみると、様々なリスクやライフスタイルの違いによる価値観の違いが見えてきました。
住宅ローンを組んででも家が欲しいと思っている人も、マイホームを購入するリスクについて考えてみましょう。
それでも家が欲しい!と思えるのか、やっぱりマイホームはいらないなぁーと思うのか。
あなたはどっち?
マイホームなんていらないと思う理由を聞くと、なるほど納得の場合も!
僕は「庭付き一戸建てのマイホームを手に入れる」という夢を持っていますが、「マイホームなんていらないよ!」って思っている人も存在しています。
これに関しては、どちらの意見が正しいということではなく、単に「価値観の違い」だと思いますので、マイホームの良さを力説しようとは思いません。
しかし、お互いに「相手がどう思っているのか?」「何故、マイホームがいらないまたは手に入れたいと思っているのか」を知ることは大切だと思うんですよ。
今まで見えていなかった価値観に気付くことができるかもしれませんしね。
ということで、まずは「何故、マイホームはいらないと思うのか」を見てみましょう。
「マイホームがいらない」・・・その理由は「不要と感じている」場合と「リスクを避けたい」と感じている場合があるようです。
マイホームは不要だと感じている理由
●家にいる時間が短い
これはまさに「究極の理由」でしょうね。
早朝仕事に出かけて、帰宅するのは深夜。家に帰ってくるのは寝るためだけ。というライフスタイルの人にとっては、「庭付き一戸建てのマイホーム」よりも「職場への距離が近い賃貸」の方が魅力的でしょうし、実際問題として時間や交通費の節約にもつながるでしょう。
●家にお金をかけることに重要性を感じない(住めれば何でもいい)
これもよく聞く意見ですね。
家なんかにお金をかけるよりも、旅行へ行ったり大好きな趣味にお金を使いたいよ!
これは、確かにそうですよね。
住宅ローンを払うために、食費や趣味を我慢して、家族全員がストレスを感じながら節約生活・・・これでは、マイホームが楽しい場所ではなくなってしまう可能性もありますからね。 (^_^;)
●一人暮らし(年齢に関係なく)だから、広い家などは必要でない
これも、納得の意見だと思います。
今は結婚に魅力を感じていない人の割合が増えていますから・・・
ということは「40代や50代になっても一人暮らし」という人も、今後増えていく可能性がありますよね。
これは、それぞれの価値観にもよりますが・・・一人暮らしならば、「そんなに大きくて立派な家なんて必要ない」と考えても不思議はないですね。
マイホームを持つことによるリスクを避けたいと感じている理由
●この先何十年もの長きにわたって、金銭的リスクを背負って生きていく不安
マイホームを手に入れようと思ったら、何千万円という大きな金額の買い物をすることになります。
何千万円ものお金を一括で支払うことができればいいですが、多くの人たちは「住宅ローンを組む」ということになるでしょう。
住宅ローンは、「借金」です。
この先何十年という長い間、毎月毎月決まった金額を返済していかなければならないというのは、人生においてかなりのリスクを背負うことになりますよね。
これから35年間も、ローン地獄に苦しみながら生きていくのは不安だ!とかイヤだ!・・・だったら、マイホームなんていらないよ!そう感じるのは自然な考え方だと思います。
●持ち家だと「維持費」「メンテナンス」などの金銭的、時間的リスクがある
厳しい審査をやっとの思いで通過して、35年ローンでマイホームを購入した!
わーい、わーい!!
その喜びと同時に「毎月の住宅ローンの支払い」そして「建物の定期的なメンテナンス」という苦労を背負うことになるのです!
こんな言い方をすると、ちょっと大げさですけどね・・・ (^_^;)
でも、家は購入するだけで完結するのではありません。
その後には維持費かかかります。
住宅ローンを払いながら、(10年後などの)定期的な修繕費も積み立てておかなければなりませんよね。
●ご近所トラブルなど、何か問題が生じた時に簡単に引っ越すことができない
これはかなり深刻な問題です。
住んでみないと分からないことって結構ありますからね。
住み始めたら、「お隣さんがやたらと細かい人でいちいち監視されているみたいで心が休まらない」とか「お向かいさんがかなり面倒な人(トラブルメーカー)だった」など、予想していなかったマイナス要因が発生してくることもあり得ます。
そんな時、持ち家だと「簡単に売却できない」「やっと手に入れたマイホームを手放したくない」などの理由で、引越しをする(出ていく)ことができないという事態に陥ることも・・・
これに関しては「運」なので、事前の予測だけで回避できるものではない、いわゆる「どうしようもないこと」です。
しかし、賃貸に住んでいるのなら簡単に引越しすることができます。
マイホームを所有していると、その場所から簡単に移動することができないという「縛り」を背負っているとも言えるでしょう。 (-_-;)
マイホームはいらない派の人が大きな理由として感じている「一戸建て購入のリスク」を見てみましょう
では、「マイホームを購入することのリスク」についてもう少し詳しく見てみましょう。
先程見た「マイホームは不要だと感じている」のではなく「欲しいけど買うのは怖いと感じている理由」ですね。
なんと言っても「金銭面での不安」を感じている人は多いでしょう。
マイホームって、それほど高額な買い物ってことですよね。 (^_^;)
●住宅ローンを返済していくリスクと不安
「フラット35」などを利用すると、住宅ローンの支払いを最長で35年間という長期間に分散して返済することができます。
これは、借りる側にとっては「毎月の返済金額が少なくなり家を購入しやすくなる」という恩恵を享受しているということになります。
しかしその一方で、「この先35年間もの間、毎月決まった金額を返済し続けていかなければならない」という負債を背負って生きてくことになるんですよね。
35年って、ちょっと気が遠くなるような年月だと思います・・・
●欠陥住宅などに関するリスク
有り金はたいて買った家が欠陥住宅だったら・・・
なんて恐ろしいことなんでしょう。
新築の家なのに、
▼住み始めたら床が傾いていた。
▼壁にひび割れが走っているのを発見した。
▼台風が来た時に屋根が「ビシッ!」とか「ベキッ!」っと音がする。
▼冬になると底冷えが酷い!ちゃんと断熱してあるのか怪しい・・・
などなど。
契約した内容と違っていたり、購入時には聞かされていなかった問題が発見されたり・・・
こういったトラブルは結構聞きますよね。
床が傾いてきて、ビー玉を転がしたら勢いよく転がっていく!
こんな状態の家は、基礎部分からやり直さなければならない可能性があったりします。
その家に住み続けるには「多額の修繕費がかかる」なんてことも・・・
●家の傷みや破損、備品の故障など修繕費用や設備費用(維持費)がかかる
これも大きな金額になる場合があります。
外壁や屋根などは、およそ10年を目安にメンテナンスや修理が必要になると言われています。
これ以外にも、エアコンや給湯器などの設備や冷蔵庫、テレビなどの家電製品も、一定期間ごとに買い替えの時期を迎えるでしょうから、これらに対しての出費も予測しておかなければなりません。
(家電製品などは、持ち家でも賃貸でもリスクは同じですけどね)
●災害による被害で建物が破損した場合のリスク
地震、雷、火事、親父なんて言いますよね。
↑
(;一_一) たかみさん、ふるいなぁ・・・ 昭和じゃん(苦笑)
火事や地震で家が破損したり、台風や水害などによる床下浸水、床上浸水など、災害によって建物に被害があった場合、持ち家だったらすべて自己負担でなおさなければなりません。
これも、自分で気を付けていてもどうしようもない場合がありますので、ある程度は仕方のないことではありますが、「また住めるようにするためのお金」ってかなりの金額になる可能性がありますよね。
まだ住宅ローンが残っているのに建物が壊れちゃった・・・なんて悲惨です。 (T_T)
●土地や建物の価値が下がる
建物の評価額は年々下がっていきます。
それに加えて地価も下落したら・・・
いざ売ろうとした時に、物件としての価値が大きく下がっているという場合も考えられます。
まあこれは、マイホームを売らなければいいんですけどね。
評価額が下がると「土地と建物を担保に融資を請けようとする場合」などに影響が出ますね。
まだまだあります。
「お金の問題」以外にも、いろいろなリスクが存在するんですよ・・・
●近所に面倒な人が居た場合に、簡単に引越しできない
これもかなり深刻な問題です。
テレのワイドショーなどでも報道されていますが「騒音オバサン」や「ハトにエサをやる爺さん」「家の前を通る人を怒鳴りつける爺さん」などなど・・・
ご近所の人に迷惑をかけるトラブルメーカーって、結構な割合でいますよね。
テレにで報道されるほどでなくても「ガラの悪いヤ○キー家族」とか横着な奴が居たりすると、何かトラブルにならないかと心配しながら暮らさなければなりません。
僕の家のお向かいにも「我が家を監視するように覗いてくる爺さん」が居るんですよ。
冷蔵庫やテレビなどを購入して業者さんが搬入してくる時は、その爺さんは必ず覗きに来ます。
しかも、身を乗り出して家の中まで覗き込んでくるんです。
こんな人が近所にいると、かなりのストレスを感じながら生活することになります。
「もう耐えられない!」となった時に、賃貸ならば引越しできますが、持ち家だとそうはいきませんからねぇ・・・
●転勤など生活自体に変化があった時に対応しにくい
念願だったマイホームを手に入れた1年後に転勤の辞令が出た・・・(涙)
こんな話、意外と身近にあったりしませんか?
僕の近くにも、マイホームを購入して3年目くらいに転勤になってしまい、仕方なくご主人だけが単身赴任で奥さんと子供たちは自宅暮らしという知人がいます。
こうなると生活費の面でも大変になっちゃいますよね。
それに・・・「そもそも何のために住宅ローンを組んでまでマイホームを買ったのか?」ということになりますよね。
35年ものローン(リスク)を背負って家を買ったのに、家族はバラバラに住んでいる・・・これは悲しいです。
「マイホームはいらない」と感じている理由と持ち家のリスクを理解して、自分のライフスタイルに合った選択をするべき
マイホームに対するあこがれや夢を持っている人にとっては、たとえ何十年もの長期間に渡って住宅ローンの返済リスクを背負うことになったとしても「マイホームを手に入れることにはそれに見合った価値がある」と感じていることでしょう。
その価値観がなかったら、何千万円もする買い物をする気にはならないでしょうからね。
しかし、マイホームを購入するということは
▼住宅ローンを継続して支払っていくリスク
▼建物自体のメンテナンス費用
▼ご近所などの環境に対するリスク
▼転勤など自分たち家族のライフスタイルの変化などに対するリスク
▼災害に対するリスク
▼福利厚生としての「家賃保証」を受けることができない会社が多い
これらのリスクを抱えて生きていくということになります。
では、「持ち家」と「賃貸」のどちらが得でどちらが住みやすいのか・・・?
これは「その人の価値観による」というのが結論なのではないでしょうか。
マイホームを購入するということは、こういったリスクを背負ったとしても、それ以上の満足感や豊かさを感じる暮らしを手に入れることができるでしょう。
しかし、家に対してそこまでの思い入れがなかったり、家にいる時間が短い人にとっては「無駄」と感じてしまうでしょう。
そんなものに何千万円もかけるより、旅行や趣味にお金を使った方が得られる満足感も高くなるでしょうしね。
「マイホームを購入することの様々なリスクや得られる快適な暮らしや満足感」を知ったうえで、自分たちにとってはどちらが幸せなのかを考える時間は必要でしょう。
ちなみに僕は、「リスクを背負ってでもマイホームを手に入れたい派」ですね。 (^^ゞ
でも・・・
単純に「リスクは付き物だから」などと考えているのでは甘いと思います。
「自分や家族にかかってくるリスクを如何に軽減するか」を常に考えておく必要はあるでしょうね。
特に「金銭面でのリスク」に関しては、安心できる方法を知っておくべきだと思いますよ。
僕は「今よりも、もう少しだけ収入を増やすこと」を努力しました。
「本業だけでなく、複数の収入源を持っておくこと」は、「金銭的安定」に繋がりますからね! (*^_^*)
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