PS4やNintendoSwitchの「5GHz」や「11ac」って何のことなのか。
最新ゲームを快適にプレイするためのWi-Fi(無線LAN)ルーターの「周波数帯」「通信規格」の種類、2.4gHzと5GHzの違いやメリット、デメリット「電子レンジを使うと通信が切れるトラブルの原因」についても分かりやすく解説しています。
最新ゲーム機本体が5GHzに対応しているかの一覧も参考にして下さいね。
PS4やNintendoSwitchの5GHzって何のこと?Wi-Fi(無線LAN)ルーターで使われている「周波数帯」にはどんな種類があるのか
インターネット環境は目覚ましい速度で進化し、その恩恵を受けて家庭用ゲーム機もリアルタイムの対戦型ゲームが数多くリリースされるようになっています。
NintendoSwitchの「スプラトゥーン」やPS4(PlayStation4)の「モンスターハンター」「ドラゴンボールファイターズ」などは快適なネット回線(通信速度)が必要なゲームですよね。
これ以外にも、NintendoのWii U「スマブラ(大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U)」も、ゲーム機本体の処理の速さに加えて快適なネット環境が必要なゲームだと言えます。
しかし、せっかくPS4やSwitchなどの最新ゲーム機を購入しても、家庭内のWi-Fi(無線LAN)環境が良くないと「ゲームが途切れ途切れになってしまう」や「通信が遅くてタイムラグが発生してしまう」などの現象が出てしまい、ゲーム本来のスペックを活かしきれずもどかしい思いをすることも・・・
これら最新ゲーム機の面白さやスペックを最大限活かすためには、ご家庭のWi-Fi環境(無線ルーター)のスペックを確認しておきましょう。
最新ゲーム機の多くは「5GHzに対応」しています。
「5GHzって最近よく目にするけど、何のことかさっぱりわからないよ・・・」という人も多いかもしれませんね。
これは「Wi-Fiの電波を中継している無線ルーターが使用している周波数帯」のことなんです。
ラジオなども、電波の周波数ってありますよね。
周波数を合わせることによって、聴きたい放送の電波を受信するという仕組みです。
無線LANの周波数帯には「2.4GHz」と「5GHz」の2種類があり、「5GHzの方が通信できる容量が多い」という特徴があるんです。
さらに、「2.4GHz」は様々な機器が使用しているので「混雑している」という現状があります。
例えるならば、「2.4GHzはたくさんの車やバイク、歩行者や自転車なども行き交う、渋滞が起こる一般道路」のようなものです。
それに対して「5GHzは、車やバイクしか入って来ない高速道路」のようなイメージですね。
「5GHz」の方が、道幅も広く、流れもスムーズで渋滞も起きにくいということで快適な通信ができるという特徴があります。
PS4やSwitchを5GHzの周波数帯でWi-Fi(無線LAN)ルーターに接続できるIEEE802.11acなどの通信規格について知っておきましょう
家庭内のWi-Fi(無線LAN)環境で欠かせないのが「無線ルーター」ですが、その規格で「11n」とか「11ac」などの文字がかかれていますが、こちらも「何これ???状態」の人も多いのではないでしょうか。
これらは「無線LANの規格」を表しており、「11ac」は正確には「IEEE802.11ac(アイトリプルイーハチマルニドットイレブンエーシーと読みます)」という規格です。
名称だけでも長いので、一般的には「11ac」と言ったりします。
この規格にはいくつかの種類があり、通信速度も違いますし、無線ルーターの価格も異なります(当然ですが、通信速度が速い製品の方が価格も高いです)
無線LANの規格ごとの通信速度などを一覧にまとめてみました。
無線LANの標準規格一覧
●IEEE802.11a
周波数:5GHz
最大通信速度:54Mbps
●IEEE802.11b
周波数:2.4GHz
最大通信速度:11Mbps
●IEEE802.11g
周波数:2.4GHz
最大通信速度:54Mbps
●IEEE802.11n
周波数:5GHz
最大通信速度:600Mbps
●IEEE802.11ac
周波数:5GHz
最大通信速度:6900Mbps(6.9Gbps)
どうですか?
こうして見ると「11ac」だけ最大通信速度が飛びぬけていることが判るでしょう。
大量のデータを瞬時にやり取りする最新ゲームやオンラインゲームをやる場合には、このスペックの差がより鮮明に感じられることでしょうね。 (^_^;)
PS4やSwitchなどゲーム機本体が5GHzのWi-Fi(IEEE802.11ac)に対応したことで「通信速度」「他のWi-Fi機器との混雑緩和」「電子レンジ問題の解消」など受けられるメリットはかなり多い!
「11ac」や「11n」など、「Wi-Fi(無線LAN)の規格による通信速度の違い」は判ったと思います。
では「2.4GHz」や「5GHz」といった「周波数帯」の違いによって何が変わるのかも見ておきましょう。
最初に説明したとおり「周波数帯は電波が通る道の広さ」のようなものです。
狭くて渋滞している道よりも、広くてスピードが出せる道の方が快適で良さそうですよね。
しかし・・・
Wi-Fi(無線LAN)の周波数帯にはそれぞれのメリットデメリットがあるということも理解しておかなければなりません。
周波数帯の違い「2.4GHz」と「5GHz」のメリットとデメリット
●2.4GHz
【メリット】
物理的な「障害物」に遮断されにくい
【デメリット】
対応機器が多く、混雑しやすい(スマホや3DSを同時に繋ぐと通信速度が遅くなったりする)
電子レンジの影響を受けやすい(ゲーム中に電子レンジを使うと通信が切れたりノイズが入るなどの影響が出る)
●5GHz
【メリット】
一度に多くの電波をやり取りすることができるので、通信速度が速い
他の機器による混雑の影響を受けにくい(現時点では対応機器が少ない)
電子レンジの影響を受けない(使用している周波数帯が電子レンジとは異なるので影響を受けないとされています)
【デメリット】
物理的な「障害物」に弱い(壁・金属・ガラスなど、遮蔽物があると電波が届きにくくなる)
以上のような特徴(メリット、デメリット)があります。
ですから、「無線LANは、11acで5GHzでPS4やNintendoSwitchを繋いでいるから我が家はサクサク快適なはずだよ!」なんて高をくくっていてはいけないということですね。
ゲーム機本体とWi-Fi(無線ルーター)との間に、通信を妨げるような遮蔽物がないかを確認することも大切です。
PS4やSwitchだけでなくWii-Uやxbox oneなどのゲーム機本体はWi-Fi(無線LAN)5GHzのIEEE802.11acに対応しているのか?
では最後に、各メーカーの最新ゲーム機本体が「5GHz」「IEEE802.11ac」に対応しているのかを見ておきましょう。
【ソニー・インタラクティブエンタテインメント】※旧ソニー・コンピュータエンタテインメント
●PlayStation 4 Pro
周波数帯域:5GHz対応
●PlayStation 4
周波数帯域:2.4GHz
●PlayStation Vita
周波数帯域:2.4GHz
【Nintendo】
●Switch
周波数帯域:5GHz対応
●Wii U
周波数帯域:2.4GHz
●Wii
周波数帯域:2.4GHz
●3DS
周波数帯域:2.4GHz
【Microsoft】
●xbox one x
周波数帯域:5GHz対応
●xbox one
周波数帯域:5GHz対応
※ゲーム機本体のスペックに関しては、各メーカーの最新情報をご確認ください。
我が家の場合は「スプラトゥーン」をやっている時に「通信が切断されました」というメッセージが表示されたり、PS4の「シェアプレイ」をしている時には通信が遅いと感じることがありました。
そこで、無線ルーターを置く場所や高さなどを調整し「遮蔽物の影響を受けにくい位置に設置しなおした」ところ、通信速度が改善されましたよ。
無線ルーターにもよりますが、方向調整可能なアンテナが付いているタイプのルーターは、アンテナの方向を調整するだけでも、通信速度が改善されたりします。(我が家はそうでした)
せっかくのWi-Fi(無線LAN)環境を最大限活かして楽しみたいですよね。 (*^_^*)
人気・おすすめ一覧