屋根 形状 勾配が付いた瓦屋根じゃないと雨漏りが心配だなぁ・・・ 鉄筋の平らな屋根は水が上手くはけない?

純和風の瓦屋根の家。 
鉄筋コンクリート打ちっぱなしの箱型の家。 
それぞれの好みによって、家の外観は大きく変わります。 

しかし、好みやイメージだけで選んではいけないのが「屋根の形状」だと思いますよ。 

鉄筋の家によくある「勾配のない平らな屋根」は年数が経つにつれて「雨漏り」の心配が出てきます。 

ベランダや屋根の「防水加工」は定期的なメンテナンスが必要になりますので、よく考えて選ばないと・・・



屋根って、壊れるんですよ!



「屋根の雨漏り・・・」

えっ? 
今どき雨漏りする家なんてあるの? 


そう思うでしょう。 




築年数が経過している家は、あちこちに歪みや劣化が生じてきます。 

夏の直射日光や台風、積雪などから家族を守ってくれている家は、かなり過酷な環境でがんばってくれているんですよね。 


10年以上経つと、あちこちにガタがきても不思議ではありません。 




特に「屋根は、傷みや破損を発見しにくい場所」だと思います。 


定期的に屋根の家に上ったりしませんからね・・・ (*^_^*) 




普段目にする「外壁」などの場合は、傷や傷みがあるとすぐに発見できるのですが、「屋根」となるとそうはいきません。 

壊れていても気がつかないままどんどん酷くなって、やがては「雨漏り」などの深刻な症状として表れてきます。 



雨漏りし始めて、はじめて「屋根が壊れているのかな?」って気がつく場合も・・・ 



本当は、定期的に「点検」や「メンテナンス」をすると良いんですけどね。 

実際にやっている人は少ないと思います。 







屋根に求められるのは「デザイン性よりも耐久性」だと思います



これは、僕の主観なんですけど。 


屋根に求められるのは、 

●耐久性 
●断熱性 
●防音効果 
●重さ(軽さ)


など。 

その中でも「耐久性」は、かなり重要な要素だと思いますよ。 





屋根は「直射日光の熱」「紫外線」「雨」「雪」「鳥のフン」などなど・・・ 

様々な物を浴びながら一生懸命耐えている功労者なんですよね。 



そんな過酷な労働環境なのですから、その分傷みも出てきます。 



「瓦屋根」の場合は、台風などで瓦が破損すると、そこから雨水がじわじわしみ込むようになり、垂木が腐ってしまったり雨漏りなどが起こったりすることも。 



屋根の形状が複雑な家ほど、こういったことが原因の雨漏りがしやすくなるので注意が必要ですね。 


デザイン性を重視して複雑な形状の屋根にすると、建築費用が高くなるだけでなく耐久性の面でも問題が出やすくなってしまいます。 



僕は、オーソドックスな「切妻屋根」「寄棟屋根」などが良いと思います。 (*^_^*) 



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鉄筋の建物に多い「平らな屋根」は「防水処理が命」ですよ



屋根の形状で僕が最も心配なのは、鉄筋の家などに多い「平らな屋根」ですね。 



鉄筋コンクリート打ちっぱなしの箱型の家などは、デザイン的には非常にカッコいいと思いますが、「屋根の耐久性」が心配なので、僕が家を建てる時には多分選択しないと思います。 



「箱型の家」の屋根は、日本家屋のような「勾配(屋根の傾斜)」がないんです。 


「まったくフラットな屋根」ということですね。 




この屋根に降った雨は、排水溝を通って流れていきます。 

しかし、全部の雨水がしっかり排水されているとは限らないんですよ。 




雨が降った後に、3階~5階以上の建物から一戸建ての箱型の家の屋根を見てみると、かなりの確率で「屋根の上に水たまりができています」


屋根自体が平らなんですから、水たまりができても何の不思議もありませんよね。 



当然「排水処理」はされているのでしょうが、建築後何年もすると、どうしても屋根のあちこちに排水しきれずに雨水が水たまりとしても残ってしまう部分ができてきます。 




以前僕が仕事でよく行っていたビルの横にある箱型の家の屋根がその状態だったので、雨の降った次の日はその家の屋根をよく眺めていました。 


いつも同じ場所に水が溜っていて、完全に蒸発して無くなるまでは結構な時間がかかるんだなぁ・・・って感心(?)して見ていた記憶があります。 






で・・・ 

何年か経ったある日。 


その家の周りに足場が組まれて、屋根の防水工事が行われていました。 

あぁー雨漏りしてたのかなぁ・・・なんて思いながら見ていましたが。 





その後、その家の屋根は眩しいほどの輝きを放って防水工事が完了していました。 



めでたしめでたし・・・ 









じゃないよ・・・!? 





何日後かに雨が降った後、その家の屋根には大きな水たまりが・・・ (@_@;) 




この工事を請け負った屋根屋さん・・・ 

屋根のへこんだ部分を補修することなく、そのまま防水加工だけをしていったんだね。 

だから、また同じ場所に水たまりが。 (T_T) 



今は、水たまりができている場所もしっかり防水できているでしょうけど、雨が降るたびにその部分だけに水が残る状態が続くと、またその部分の傷みは早まるだろうなぁ・・・ 



その家の人も、まさかまだ水たまりができているとは思ってもいないでしょうね。 

かわいそうに・・・ (-_-;) 




屋根の上に水たまりができているのを目の当たりにしてしまうと、平らな屋根は怖いなぁ・・・って思いますよ、きっと。 



雨水の処理で大切なのは「屋根の勾配(傾斜)です」


傾斜があるほど、水はけは良くなりますからね。 (*^_^*)