フラット35などの「住宅ローン」で借り入れをするには、「借入金額」「金利」「返済期間」「月々の返済金額」などを検討して、無理のない返済計画を立てる必要がありますよね。
これらの項目の中で、住宅ローンの審査を受ける場合に関係してくる「審査金利」について知っておきましょう。
「審査金利」と「実際に支払いをする時の金利」とは別物なの・・・?
「審査金利」ってなに?通常の金利とは違うの?利率はどれくらいなの?
「住宅ローン」を組む・・・といっても、自分が希望する金額の融資を簡単に受けられるわけではありませんよね。
そうです!
住宅ローンを受ける前には、厳しい(?)審査があるんです。
あなたの「年収」や「勤続年数」など、様々な項目を審査され、その審査を通過した人だけが住宅ローンの融資を受けることができるというわけですね。
この時に使用される金利を「審査金利」と言い、返済時に適用される金利とは異なります。
「審査金利」は、住宅ローンの審査を行う段階で借主の支払い能力を審査するために金融機関が使用する「ちょっと厳しめの金利」というイメージですね。
金融機関としては「貸したお金と利息をしっかり回収して初めて利益が出る」ということですから、融資をする前に「この人はちゃんと返済する能力があるのか」を見極める必要があるわけです。
貸したお金が回収できない(不良債権になってしまう)場合、金融機関にとっては赤字になってしまうのですから、融資をする前の審査は厳しくなってあたり前ですよね。
住宅ローンの審査時に適用される金利を「審査金利」と言いますが、その利率は「3%~4%」くらいだと言われています。
(この利率は、それぞれの金融機関によって異なります)
それに対して、実際に契約時に適用される金利を「融資金利」や「適用金利」などと言います。
こちらは、「1.0%~1.6%」くらい(※2017年時点)ですので、「審査金利」が如何に高く設定されているのかが分かりますよね。
まあ、それだけ「審査は厳しい」ということでしょう。
金融機関としても「貸す相手を選ぶ」のは生命線ですからね。 (^_^;)
「審査金利」によって住宅ローンの借入可能金額が変わってくる!
では、実際にいくらくらい住宅ローンの融資(借入)をすることができるのでしょう。
次のような条件で「借入可能金額」を計算してみます。
●年収
500万円
●金利(審査金利)
4%
●返済期間
35年
●返済方法
元利均等返済
◆借入可能金額(概算)
3,293万円
となります。
ちなみに、返済方法を「元金均等返済」にした場合の借入可能金額は以下のようになります。
●年収
500万円
●金利(審査金利)
4%
●返済期間
35年
●返済方法
元金均等返済
◆借入可能金額(概算)
2,552万円
「借入方法」の違いはこちらで詳しく説明していますので、参考にして下さい。
こちら>>>住宅ローン 元利均等返済と元金均等返済の違いやメリットデメリットを知っておきましょう!
「返済方法」以外にも「返済期間」や「住宅ローン以外にも借入金があるか」などによって「借入可能金額」は変わってきます。
住宅ローンを組む場合、大切なのは「いくら借りられるか」ではなく「毎月いくらなら無理なく返済していけるか」ですからね。
住宅ローンの支払いに追われる人生ではなく、「ちょっとグレードを落としたとしても家族全員で笑って暮らしていけるマイホームを手に入れること」が本当の幸せなのではないでしょうか・・・ (*^_^*)
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